ジョー小泉のひとりごと

上を向いて泳ごう

年から年中、泳いでいる。
プールに川柳を投稿する用紙と箱が置いてあり、泳いだ帰りに拙い川柳を入れる。

2週間に1度くらい、それがまとめてプールの階段に貼り付けられる。
もう10句ほどわが拙い川柳が選ばれている。

最近の拙作(ペンネーム使用自由):

水しぶき 立てる元気や 生きる力 (ヘミングウェイ)

七夕や 今日も泳ぎて また一句 (カッパ翁)

水かけば 思い出すなり 流体力学 (エンジニア)

水中の 飛沫はじけり シャボン玉 (数学者)

川柳を考えながら、毎日泳ぐ。また楽しからずや。
(8−17−2019)


明日31日のスポーツ報知

明日31日のスポーツ報知の
連載コラム
「ウィークリーBOXING」は
いつもとは一味違っていますので
ご一読ください。

それは、最近読み直している
寺田寅彦から始まり
寅彦に終わる
短いエッセイです。
(7−30−29)


「リング」誌井上尚弥表紙号第2弾 発送済み

「リング」誌井上尚弥表紙号第2弾が到着し、お申込者全員に発送終了しました。

この9月号は井上尚弥特集号で、将来コレクターズアイテムになるでしょう。
(7−29−2019)


パッキャオ、サーマン統一戦プログラム到着

パッキャオ、サーマン統一戦のプログラム到着。
お申込者には本日発送。

21日(日)の生中継の際、プログラムを手にして観戦できます。

明日、金曜までに申し込まれた方はまだ間に合います。
(7−18−2019)


今日もまた本が増える

7月12日の大阪の3試合の英文レポート。

村田戦
https://fightnews.com/full-report-murata-demolishes-brant/49740

拳四朗戦
https://fightnews.com/full-report-shiro-stops-1-taconing/49769

清水戦
https://fightnews.com/full-report-noynay-halts-unbeaten-shimizu/49797


夕方、連休で帰郷している息子と本屋で待ち合わせ、お互い新刊書を求める。もちろん支払いは私がする。

会食、談笑し別れたあと、馴染みの古書店に寄った。

今日、求めた本は

松尾芭蕉自筆 奥の細道

日下部鳴鶴伝記

中国地図帳(中国地名表記便覧)

芭蕉自身の筆書きで「奥の細道」を読んでみたくなった。
鳴鶴はどんな習練を積み、あのように立派な字を書けるようになったのか。
この中国地図帳は日本語からでもピンインからでも地名が引けるようになっている。

最近、氾濫する蔵書用として自宅近くのトランクルームを借りた。
そのせいか、また蔵書増加癖が出だした。
(7−15−2019)


ちょっと図書館まで15分の旅

まず表題について。
ふと疑問を持ったのが、英語でtravel、trip、journey、tourの違いである。
私は辞書マニアなので、いろいろ引いてみたが、その差異を明示する説明が見つからない。

ところが、以前、古書店で求めた本にそれが書いてあった。
「英語類義語活用辞典」(最所フミ編著 研究社 昭和54年発行)。

こう説明している。
journeyは日本語の「旅」にあたり、tripは「旅行」にあたる。

tripは出発点に戻ってくるという前提のもとに行う小旅行。

journeyはtripに比べると、ややぼんやりと一般的な旅で、それも陸の旅(海の旅はvoyage)。

travelは一つの場所からもう一つの場所に行く動きに重点があるのであって、tripのように出発点に戻るという前提はない(なるほど)。

tourは方々予定の地点を見て回ることに重点が置かれる。

図書館に15分歩いて行って戻ってくる移動は何というのだろう。
「旅」と呼んでいいのだろうか?

私は書店に入り、本を求めるのが好きで、年間数百冊(文庫、新書、雑誌、週刊誌、古書を含み)を買う。
しかし、高価な本は一度手に取って見てから買うかどうか決めたい。

ところが、私の欲しい本は普通の書店にはない場合がある。
丸善、八重洲ブックセンター、ジュンク堂など大きな書店に行くか、あるいは図書館に新刊書閲覧希望を出す。

図書館からメールで入荷の通知が来た。
第一に、「定本 虚子全句」(第三書館 6,800円+税)

第三書館といえば、「ザ鴎外」、「ザ漱石」、「ザ龍之介」など割と安い価格で著作を詰め込んだ本を出していて、ほとんどみんな持っている。

あれは役に立つことがあり、随筆を書いていて龍之介の何々という作品に言及するとき、辞書のようにさっと引ける。ただし、安いだけあって装丁はそう豪華ではない。

ところが、同じ出版社から出たこの「虚子全句」は高価なだけあって、しっかりしたハードカバーの本だ。

巻末に解説として「高浜虚子入門」(松田ひろむ記)があり、数日前読み終えたが、なかなか辛辣で批評眼厳しいものだった。これだけでも買う価値があるのだが、まだ決めかねて、図書館から借りた900頁弱の厚くて重い本で虚子の俳句を読んでいる。

この本は虚子の俳句に追い番が振ってあり、最後の22,189番目の句は、
「髪置きや絹糸巻きに巻き育ち」
である。

いいな。私もわが駄句に追い番を振ろう。

大体、俳句を読むのが好きで、「芭蕉全句集」(角川文庫)も愛読書でいつも手元に置いている。

図書館から通知のあったもう1冊は、新装版「英和翻訳表現辞典」(故中村保夫著 研究社 5,400円+税)だ。

中村保夫という名前を最初に知ったのは、コリン・ウィルソンの「アウトサイダー」の訳者としてで以後、数多くの訳書、著書を出している。2008年に亡くなって、自分が編んだ辞書が新装版として再刊されるというのは著者冥利につきるだろう。

気まぐれにめくったところを読んでいるが、なかなか面白くて読ませる。

たとえば、warfareについては「単に戦争、戦闘と訳すより、戦争行為、戦闘行為と表現したほうがwarやbattleとの違いも出せて適訳だと思う。Many people protested against its warfare in Vietnam. 多くの人がヴェトナムでの米国の戦争行為に抗議した」のように解説している。

私は英語で書くボクシングライターなので、リングに復帰するをreturn to ring warfareとかcome back to ring warfareというが、確かに戦場に戻ることは戦闘行為に戻ることなので、この本の指摘には納得する。

奥付を見ると、中村保夫は「日英類義語表現辞典」という本を出したと書いてあったので、「持っていたのでは?」と辞書の棚を探してみたら、これではなく「日英故事ことわざ辞典」(朝日イブニングニュース社 池田彌三郎 ドナルド・キーン監修 1982年刊)だった。

図書館の返却期限は22日だ。
また図書館まで返却の旅をしよう。
(7−14−2019)


日下部鳴鶴遺墨集

明治時代、日下部鳴鶴(くさかべ めいかく)という書道家がいた。日本、中国に名をはせた優れた書家であるだけでなく、指導者としても日本の書道の礎を築いた功労者だ。

その遺墨集をある古書店で求めた。確か500冊限定の第221番と銘打たれた豪華本だ。それを一頁ずつ丁寧に観ているうちに、急に自分でも書きたくなった。

春風や闘志抱きて丘に立つ (高浜虚子)
のような感じ・・・

日曜、夕方4時から墨をすり始め、夕食後も書き続け、何度書いても納得できず、「次の一枚はもう少しうまく書けるのでは」という幻想にいざなわれ・・・疲れて書き終えたのが12時ごろ。約6時間、一日の4分の一、書いていたことになる。

書いたのは、顔真卿の「祭姪文稿」だが、

顔真卿
書いても書いても
遠ざかる

鳴鶴遺墨や
書人みちびき
明確に

墨の香り
反故(ほご)重ねども
疲れ消ゆ
(7−2−2019)


廃藩置県と廃仏毀釈

日本史で以前から興味があったのは、「廃藩置県」と「廃仏毀釈」だ。いつか詳しく書いた本があれば読みたいと思っていたら、それが叶(かな)った。

2月に「仏教抹殺」(文春新書)を読み、なぜ狂乱的な文化財破壊が行われたのかがよく分かった。だから、各地にモダン寺が存在する。

そして、今日、WOWOWでインタビューを受けたあと、帰りに書店をめぐり、望みの本を求めた。

「江戸三百藩の崩壊」(戎光祥出版)と
「ポジティブになれる英語名言101」(岩波ジュニア新書)だ。

帰宅後、すぐ前者を読みだし、興味のあった廃藩置県の背景が動的に書かれているので一気に読み終わった。江戸時代の藩が府県統廃合された経緯が理解できた。

歴史というのは、このように自発的に副読本を読んで探求しないといけない、と自省した。
(6−28−2019)


田辺聖子、そして杉田久女を悼む

文芸春秋月6号で村上春樹が寄稿した「猫を捨てる」を読んだ。その中に、同氏のご母堂が大阪樟蔭高校の元国語教師で、生徒であった田辺聖子が芥川賞をとったとき、「ああ、この子よう知ってるわ」と言ったという記述があった。

カモカのおっちゃんのユーモア随筆の著者として田辺聖子を知ってはいたが、一冊もその著書を読んだことがない。興味もなかった。その田辺聖子が亡くなった。

ふと想い出した。松本清張が杉田久女という俳人をモデルにした「菊枕」という作品を書き、それについて従弟と話したとき、「実際は別の見方があり、田辺聖子が反論的、同情的な小説を書いています」と教えられた。それから20年を経る。別に杉田久女に興味はなかった。

近年、書道と水墨画に凝りだし、他人の句を書くより、自詠の句を書こうと思い立ち、拙句を作りそれを筆で書くようになった。それで俳句に興味を持ちだした。

いずれ、自詠の句を自筆で書き、自ら描く水墨画を添える。それを「三絶」と呼び、文人墨客の趣味の極みである。

田辺聖子の訃報が新聞に載った直後、図書館で「田辺聖子 杉田久女」のキーワードで検索すると、「花衣ぬぐやまるわる・・・ わが愛の杉田久女」という上下2巻本が出てきた。それを申し込むと、数日後、入荷の通知が来た。

読みだしたのが昨日で、上を読み切り、そのあと注文していたリーディンググラスが出来上がったので、それを取りに行った。帰途、行きつけの古書店に行きいつもの書道コーナーめぐりをした。ここで水墨画の中国の古典的テキスト「芥子園」数冊を手に入れたことがある。さらに漢字文化圏の書道(中国では書法)の代表的テキスト「集字聖教序」を音別に並べなおした労作を手に入れた。木耳社刊で保多孝三編。いつも書状をかくときなどに活用させていただいていて、保多氏に感謝している。

その書道コーナーで「杉田久女遺墨」という箱入りの本を見かけた。平成4年刊で定価2万円が3,500円で出ていた。開いて見ると、女性ながら力強い自詠の文字があり、しかも絵も上手い。だが、買わずに出た。

欲しかったのは、墨の「日比野五鳳」の号だった。それはなく、AMAZONで求めることにした。最近、かな文字を筆で書く稽古をしているから。

図書館から借りた杉田久女の本を読んでいたら、古書店で見た遺墨集の記述があり、急にそれが欲しくなった。古書店に電話し、取り置きを頼んだのが土曜の夜。翌日、家内が吉祥寺に買い物にでるので、代わりに取ってきてもらった。

今日、杉田久女の伝記を読み終わり、何か表現しにくい感動があった。杉田久女という俳人の数奇な運命、そして田辺聖子という作家の筆力に対して・・・。

読後の反応として、この「花衣」を図書館の本で読了したばかりなのにAMAZONに注文した。ついでに田辺聖子の他の本も読みたくなり、小林一茶の伝記を書いた本も注文した。

午前中、英文のボクシングのレポートをFIGHTNEWSに書き送り、午後は杉田久女の伝記を読了した。そして夜は杉田久女の墨蹟に触発されて書道をする。また楽しからずや。
(6−16−2019)


前進力

マカオから帰国し、オーダーしていた表装店に行った。

「前進力」の額

「令和」の掛け軸が
出来上がっていた。

「前進力」は自宅の玄関に掲げるため
(自分の字で額を作り掲げるってなかなかないと思う)

WOWOW解説に復帰し
「令和」をいろんな書体でかいた20枚を音入れの際、持参した。

大村プロデューサーがそのうちの1枚を欲しい、と言った。
「それなら、表装してからプレゼントしましょう」

それが出来上がった。

(6-9-2019)