ジョー小泉のひとりごと

カスピ海眺望

10月第1週、WBC総会がアゼルバイジャンの首都バクーで開催され
それに出席していた。

カスピ海のビーチ、そしてイスラム教の色濃い旧市街(オールドシティ)を
会議の合間に歩いた。

古い石造りの建物には幾何学的美しさが感じられた。
(10−9−2017)


進歩博物館・日常

あるだけの 菊投げ入れよ 棺の中 (夏目漱石)

これは漱石の
「あるだけの 情け集めよ 棺の中」という句を
与謝野晶子が上のように改めるよう提案したそうだ。
それは漱石の「硝子戸の中」に出ているという。

あるだけの 書を貼りつめよ 壁のうえ (私)

書いた書、描いた水墨画を貼り詰めるスペースがなくなってきた
わが「進歩博物館」。

余白(スペース)なければ
貼り替えるべし
博物館(ミュージアム)

(9−30−2017)


GGG-カネロ戦プログラム 発送しました

GGG-カネロ戦プログラム到着し、
16日(土)午前に速達便で
お申込者全員に発送しました。

関西圏までは明日到着するとのことです。
(9−16−2017)


ゴロフキンーカネロ戦 デラックス・プログラム 申し込み受付中

当プログラムは完売いたしました。ありがとうございました。

9月11日、米国発の予定です。
(9−9−2017)


ボクシングファンクラブ会員募集

リング・ジャパンの
ボクシングファンクラブでは
「読書ガイド」をしていますが、

8月末(29日か30日)に
途中から入会された会員のために
今年紹介した「読書ガイド」のバックナンバーを送信します。

8月28日までにお申し込みの新会員にも
そのバックナンバーの「読書ガイド」を送信します。

お申し込みは

http://www.ring-japan.com/


<今年紹介した「読書ガイド」>

1 世界のボクシングパーフェクトガイド2017
2 日本人の体質(ブルーパックス)
3 デイリーコンサイス英和辞典
4 汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師
5 カルロス・サラテ自伝
6 ラテンアメリカ文学入門
7 記者ハンドブック
8 英語達人列伝
9 野球の本 相撲の本
10 英国ボクシングニュース
11 リング誌 今年起こること トップ10
12 トランプ大統領就任演説
13 怪我をしない体と心の使い方
14 知の仕事術
15 買いたい本 見たい映画
16 こむら返り解消法
17 誤植読本
18 浮世に言い忘れたこと 三遊亭圓生
19 メキシコの壁
20 メキシコの壁 #2
21 BOXING鉄腕KO物語 平沢雪村著
22 読書名人伝
23 科学的に元気になる方法集めてみました
24 文庫解説ワンダーランド
25 ピジン化現象
26 読んだら忘れない読書術
27 動物農場 ジョージ・オーウェル
28 トランプ王国 岩波新書
29 町山智浩の本
30 日本人の世界地図
31 デジカメで本を写す
32 白崎秀雄の本
33 晩年の研究
34 日本ボクシング年鑑
35 和の思想
36 中国的民間健康術
37 葛西紀明のレジェンド・ストレッチ
38 車いす犬ラッキー
39 王様でたどるイギリス史
40 アー・ユー・フリー?
41 他国の教育制度
42 尾崎放哉
43 サッカー審判員フェルティヒ氏の嘆き
44 隷書入門
45 芭蕉の門人たち
46 武蔵山のボクシング転向
47 岡田英弘氏の本
48 談林俳諧
49 韓国中国事情
50 あの会社はこうして潰れた
51 絶望の韓国 文春文庫
52 戦争の日本中世史 新潮選書
53 レナード最強のライバルは
54 リナレスvsガルシア戦予想
55 日本人のための世界史
56 野見山朱鳥
57 確率と統計がよくわかる本
58 遅読家のための読書術
59 記憶力
60 詩人とボクサー
61 「リング」誌最新9月号
62 目がよくなる本
63 ファイト 佐藤賢一著
64 アリと猪木
65 健康長寿のための医学
66 筆記体練習帳
67 ラテンアメリカ文学入門
68 すごい物理学講義
69 芥川追想
70 コロンビア旅行の予備知識
71 プロ野球奇人変人列伝
72 思うままに生きる 日野原重明編
73 痛覚のふしぎ ブルーバックス
74 時代を見つめる目 寺島実郎著

(8−20−2017)


切磋琢磨 #3  短編小説

<七夕の短冊>

 四字熟語でまず好きなのは、「博学篤志」だ。これは「論語」の中にあり、ひろく学び、あつく志すという意味だ。私のようにいろんなことに興味を持つ雑学趣味の人間にとり、激励と自己弁護になる。次に好きなのは、「不撓不屈ふとうふくつ」だ。困難に出遭ってもひるまず、屈しない。これを心中唱(とな)えるだけで、勇気が湧いてくる。

 もうひとつ好きなのが、「切磋琢磨」。石を切り磨くように、ものごとに励むことで、仲間同士が励まし合って互いに自分を磨くことでもある。大体私が好きな四字熟語は書道の半紙に書いて収まりのよい言葉だ。

 最近10数年、下手の横好きで書道に凝り、硯(すずり)を集めだした。師や友人から頂戴(ちょうだい)したもの、書道店や古道具店で求めたものが数をなし、いま20硯(けん)近く持っている。毎日、違う硯で墨をすり、一日生きた証(あかし)を筆で書き記す。数年前の日記を振り返ると、その字が稚拙に見える。ということは、毎日書き続けることで多少なりと、筆が進歩しているということだろう。

 7月初めの朝、公園を散歩すると、七夕の竹が横に寝かせてあり、その側に願いごとを書く短冊(たんざく)といろんな色のマジックインキが台に置かれていた。「家族みんなが元気でありますように」のような願いが書かれ、笹の枝にくくり付けられている。

 毎朝、公園を散策するので、日ごと違う四字熟語を書いて吊るした。3日目、「切磋琢磨」と書いた瞬間、あるフィクション(虚構)が浮かんだ。


<北京の書道店にて>

 北京に「琉璃廠 リィウリチャン」という名の書道街がある。天安門の南、地下鉄の和平門で下りて徒歩15分ほどだ。秋葉原が電気店街であるように、その通りは軒並み書道に関連した老舗が集っている。

 私はある顔なじみの印章作りの店にいる。いくつか注文をし、わが印が彫られているのを眺め、出来上がりを待っている。書道(中国では書法と呼ぶが)の道具を「文房四宝」といい、筆、墨、硯、紙を指す。待つ間に、印章を懸命に彫る老師の夫人から勧められ、日本にはないような便箋を買い求めた。

 前回、北京を訪れたのは2ヵ月前で、ボクシングの総会に参加したときだ。私はボクシング国際マッチメーカー(交渉役)で、会議の合間、書道の用具を見に琉璃廠を訪れた。そのときも印章を作ったのだが、出来上がるまで近所の中国書店で手本を渉猟していた。「こんなに綺麗な拓本がこれほど廉価だとは」と妙な感動をし、何冊も買い込んだ。だから、印章の出来上がる過程は見ておらず、戻ったときは蔵書印や落款用の印が完成していた。それは素晴らしい篆書(てんしょ)の印章だった。
(注)書道の書体には、篆書、隷書、草書、行書、楷書の5種類があり、空海はそのすべてに優れていたので五筆和尚を呼ばれたという説がある。空海の字は本場の中国人が見ても感嘆するほどの腕前だった、といわれる。

 今回は急ぐ用もなく、ずっと老師が印石に鑿(のみ)を当て手際よく彫るのを眺めていたが、それにも飽きた。机上には老師が国家から表彰されたときの賞状が掲げてある。ふと表通りをガラス越しに見ると、背広を着た男が外から陳列された商品を凝視している。

 どこかで見たことのある顔だ。ボクシング関係者かと思ったが、この世界の人間ではなさそうだ。賢そうな広い額、細い眼、えらの張った意志の強そうな顔つき、いかつい体躯の初老の紳士だ。


<竹馬の友>

 私は急に立ち上がった。店の内側からその紳士の顔を間近で見るため、玄関近くまで歩み出た。
 「S、お前はSではないのか」と扉を開けるなり言った。紳士はしばらく私の顔を見つめていたが、驚いた表情で言った。
 「K、君はKか」
 二人は小学校時代の同窓生だ。高校までずっと同じ学校だったが、もう50年も会っていない。それが異国の書道街で出遭うとは・・・何という奇遇だ。

 私とSは小学校時代、同じ書道塾に通っていた。長い机の隣同士に座り、同じ課題を黙々と書いた。私は半紙からはみ出すような力強い大きな字を書き、Sはやや小ぶりで端正な字を書いた。老先生はほめ上手で、いつも両方を激励した。私はいたずら坊主で、筆で丸や三角、そして漫画を描いた。老先生は笑いながら黙認してくれた。Sは寡黙で、私の漫画を笑って見ていた。

 小学校の展覧会で、私は金賞を受け、Sは銀賞だった。私は父親とともに展覧会へ行き、誇らしげに自分の作品を指さした。父は息子の作品の隣に掲示していたSの字をずって見ていて、「S君は上手いな。非常にいい字だ」と言った。「僕の方が金賞だよ」と指摘すると、父は「S君は字の空間を生かしている。お前の字は勢いがいいが、余白がない。大きく書けばいいというものではない」と厳しいことをいう。私は銀が金より上という父の評価に大いに傷ついた。

 まだ老師は印章を彫り続けている。店内の椅子に座り、私とSはその後の50年間を話し合った。Sは大学の工学部の教授で、学内で書道の同好会の講師をしているという。
 「偉いな、小学校以来、ずって書道を続けているのか」と私は感嘆し、自分は高校を卒業するともう筆を執らず、最近約10年間また書道を始めたと話した。

 「私はボクシングの試合や総会で中国に来るが、そちらは何のためにこの国を訪れるのだ」と訊くと、Sは数年前、伴侶を亡くし、その寂しさを紛らわすため、ときに中国を訪れ高名な書道家に師事しているという。そして、この書道街で文房四宝を求め無聊(ぶりょう)を慰めているそうだ。


<階上の蘭亭序>

 老師に訊いた。「あとどのくらいかかりますか」というと、「一時間だね」と悠長に答える。私はSに「何か予定があるのか、このあと」と問いかけた。特にない、という。

 「この店の二階に大きな机があり、中国の書道家は試し書きをするそうだ。私も以前、何本も筆を求めたとき、筆試しに使わせてもらった」と私は説明し、「どうだ、久しぶりに机を並べて同じ字を書いてみないか、小学校時代のように」と提案した。

 Sは笑いながら受諾した。私は老師の夫人に階上で字を書きたいので、場所と筆を貸してほしい、と頼んだ。いつもたくさん買い込む上顧客なので、すぐ受け入れられた。

 漢字文明圏で最も有名な書道の手本は、書聖、王羲之(おうぎし)の「蘭亭序」だろう。かつて蘭亭という庭園に文人墨客が集い、歌を詠み合った。小川があり、酒を満たした盃(さかずき)がゆるやかに流れて来る。自分の前にその盃が来るまでに歌が出来上がっていなければ、その盃を飲み干さねばならない、という遊戯のルールだ。

 その宴(うたげ)を記念して、王羲之は一文を草した。それが、「永和九年(西暦353年)、春の頃、身を清め汚れを払い祭事をするために、会稽山陰の蘭亭に老いも若きも集った」で始まる書きもので、王羲之の作品の中でも最も著名で、およそ東南アジア圏で書道を習う者は、みんな一度は書く名作だ。

 「印が出来上がるまで二人で『蘭亭序』を書かないか」と提案すると、Sはそれを受諾した。老師の夫人とその家族は早速、階上の机に二組の筆、墨、硯、紙を用意してくれた。2人は話をしながら、墨を磨った。墨汁を使ってもよかったのだが、互いに特に急ぐ用があるわけでもないので墨を磨ることにした。中国の古墨特有の香気が漂う。

 「蘭亭序が二冊ありますか」と私が老婦人に問うと、Sは「私は要らない。もうすべて頭に入っているから」と驚くべきことを言う。もう百回以上も蘭亭序を書いて細部まで記憶しているそうだ。私はせいぜい10度くらいなもので、王羲之の手本がなければ書けない。ずいぶん差がついたものだ

 二人の日本人の男が童心に返ったかのように、黙々と北京の書道店の階上で「蘭亭序」を書き続ける。それを店の人たちが興味深そうに見守る。時が止まる。階下では老師がまだ印章を彫り続けている。


切磋琢磨#2

このまえの水墨画教室のとき、先生が五名の生徒の出来を見て回り、その画におのおの手を入れ、自分の席に戻ってくるのを待つ間、余白に字を書いたーー「切磋琢磨」と。

それを教室のホワイトボードに貼った。みんな画を描くのに熱中しているので、まったく反響がない。

先生が私の席に来たとき、ボードの拙作に批評を乞うた。
この先生は画のみならず書道にも造詣が深い。

<注意されたこと>
1.字が画に比べて大きすぎる。
2.字はもう少し左側に寄せ、右には余白を残す方がよい。
3.落款は字の左下と、右側の最初の字の下の横と2箇所に押すのが望ましい。

「先生、次は柳に蛙が飛びつこうとしている画を描きたい」と頼むと、柳の手本を描いてくれた。
実にうまい。

柳と蛙か・・・小野道風のようだ。

柳(やなぎ)描きて
蛙(かわず)まで行かず
今日帰る
(7−29−2017)


切磋琢磨 #1

以前、WOWOWファンクラブのコラム「倒れたら立ち上れ」に「切磋琢磨」という書道短編小説を書いたことがあったが、この四字熟語が結構好きで、自分の中ではよく使う。というのは、自分の中で怠ける自分と頑張る自分が学友のように互いに切磋琢磨しながら何かを目指す、というイメージをよく描くからだ。

色紙の練習紙(色紙を無駄にしないために、色紙大の練習用紙がある)に、いま水墨画で習っている蘭の花とその切磋琢磨を組み合わせて試作品をつくってみた。

字がよくないのは、五体字類(体は旧字だが、体で代用)という過去の名蹟から採ったサンプルから、切、磋、琢、磨と手本を見ながら書くので、リズムが途切れる。これを書道では「気脈の貫通」といって筆の運びの滑らかな流れを意味するが、拙作ではそれが欠けている。

切磋と琢磨が不ぞろいで、太さ、大きさが違う。すぐ色紙(練習紙)に書くのではなく、半紙でまず大きく書き、徐々に実際に書く大きさに縮小していくべきであった。

余談になるが、巧みなアーチストは拡大、縮小の独特な技能があるように思う。自分はそれが未熟だ。才能がないのかもしれない。

「切磋琢磨」を書いた第二の作品があるが、それはこの次にしよう。

書くことといえば、書道か水墨画のことが多い。
なぜ? 
ボクシングのことは企業秘密、守秘義務にかかわることばかりだから。
(7−27−2017)


私の蘭亭序 #2

仕事の合間、毎日少しずつ字の練習を続ける。
腕の上達とともに鑑賞眼も進歩する。

昨年、自分なりによく書けたと思っていた作品が
いま見直すと拙く見える。

スキルは上がっているのに、眼はその上達を認めない。
だから、芸術というものは奥が深い。
自分のような低水準のアートであってもーー。
(7−26−2017)


ダブル世界戦 英文レポート

私の世界戦英文レポートの方法は
会場でショートレポートを世界へ発信
翌日
フルレポートをテープを見たりして
細部確認のうえ書きます。


田口戦
http://fightnews.com/full-report-taguchi-barrera/1619


京口戦
http://fightnews.com/kyoguchi-makes-history-world-title-win/1593


FIGHTNEWSは
世界的にフォロアーが多く
自分が書いたレポートの影響力が非常に大きいことは
自覚しています。

(7−25−2017)